ウチキフィルム | ウェディングムービー・結婚式エンドロール撮影

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ウチキフィルムと記録ビデオ

1月22日。
まだ初詣も行ってないのに、1月の3分の2が終わっているという事実に愕然とします。
1月は通常の月よりも結婚式は少なめですが、春~秋の撮影のお問い合わせが多いです。
そのお問い合わせの対応とすでに成約している方たちとの春に向けた前撮りが1月~2月の過ごし方。

丸の内前撮り
先々週はド定番の場所で撮ってきました!
カメラマンが多すぎて、丸の内はもはや『公開野外スタジオ』って感じですね。
この通りだけで、10組くらい撮影していて、7組くらいがウェディングドレスの前撮りでした。

大学の教室
その次の週は、大学の同級生のお2人と大学の教室をお借りして撮影しました。
2人らしい場所と思える所での撮影が好きです。
撮影を通して、2人の初心に返るというか、懐かしさみたいなものを感じてくれたら嬉しいです。

そんな日々ですが、ウチキフィルムにお問い合わせして下さる中で一番多いご質問は、映像素材ってどんなものですか?というもの。
そんなわけで今日は結婚式の【記録ビデオ】のお話をしてみたいと思います。

【記録ビデオとウチキ】
結婚式の記録ビデオ。
伝統芸能のような、一番古くからあるウェディングムービー。
多くはハンドヘルドのビデオカメラで撮影される。
カメラが移動しているシーンのみが編集でカットされる、60分~120分くらいの映像。

『いやいや見ないでしょ~』とか、『一度も見てないなぁ~』なんてことはもう10年近く前から言われていました。
昨今は結婚式の映像=エンドロールという新郎新婦も多い中、それでもいまだに根強く需要はあるものだと思います。
そもそもエンドロールがなかった頃は「記録ビデオ」なんて言い方もしてなかったんじゃないかな。
結婚式でビデオを撮る=記録ビデオを撮るということしか、選択肢がなかったから。

時計の針を少し戻して、僕が結婚式の映像業界に入った時の話。
2006年くらい。
僕自身がこの業界に入った当初は何よりも記録ビデオを撮ることを求められていました。
撮って出しは自体がまだまだ商品として置いていなかった会場がほとんど。
そんな中で、僕のデビューマッチはアルバイトで会社に入って1ヵ月で無茶ぶりされた撮って出しのエンドロールの編集でした。
なにしろ撮って出しの編集ができる人間がいなかった。
その1か月後に記録ビデオも一人で撮ることになり、撮影会社に所属していた頃は記録ビデオと撮って出しをほぼ同じ年数やってました。
(まぁ、振り返るとかなり無茶なところからキャリアがスタートしてます。)

アルバイト時代は記録ビデオの撮影が大好きで、撮って出しはどっちかと言えば嫌いな仕事でした。
それはすごく単純にお金のお話。
撮って出しの作業よりも記録ビデオの撮影の方がギャラが圧倒的に高かったからです。
撮って出しは毎週のように作っていたけど、正直、全然興味がもてない時期がしばらくありました。
当時の会社のギャラが違ったら、今とは全然違うスタイルのウェディングムービーを作っていたかもしれません。

平日は記録ビデオの編集もしてました。
映像を通して、擬似体験として同じ結婚式を2度見るということは実はかなりの経験値になっていると思います。
自分の撮影した結婚式はもちろん、撮影会社が外注しているカメラマンさんの編集もあわせて、毎週4~5件は仕上げていたので、年間だと凄い数だったと思います。
そういう意味では撮って出しが主体で、育っていく今どきのビデオグラファーとはかなり育ち方や結婚式の捉え方が違うのかもしれません。

2011年~12年くらいに『一眼ムービー』(死語)が登場する前はそんな感じでした。

【ウチキフィルムと記録ビデオ】
ウチキフィルムには記録ビデオという商品はありません。

ウチキフィルムで結婚式当日を結びまで撮影するサービスとしてはウェディングハイライトがあります。
ハイライトは4~5分のショートムービーですが、映像素材(45分)も一緒にDVDやブルーレイに収録して納品しています。
ハイライトムービーはこんな感じ。

こんな感じのショートムービーを作りながら、その素材として撮っている映像も見やすくまとめて納品しています。
45分と記載はしてますが、あくまで最低限の納品時間。
ブライズルームが撮れないとか、挙式が撮れないとか、披露宴が親族のお食事会でイベントがないとか。
そういう場合でも45分くらいにはなるだろうという目安の時間です。
実際は60分くらいになることが多いです。

スピーチの内容はほぼほぼ収録しているし、進行内容は一通り収めている。
記録ビデオと何が違うか?正直わかりません。
伝統芸能的な記録ビデオの撮影手法ではないですが、おそらく新郎新婦に伝わるような大きな違いではないと思っています。
「記録ビデオ」という名前で売っても良いのですが、僕個人の想いとしてはフリーランスとして「記録ビデオ」が売りたいわけではないので、あえて呼び方を変えています。
それでも一日の記録として納得出来る映像にはなっています。
(音楽著作権に配慮した編集に新郎新婦が納得するかどうか?はまた別のお話)

もし、結婚式当日の一挙手一投足一言一句がほしいのであれば、会場の記録ビデオがおすすめです。
でも、そのほとんどは記録をしているだけの商品です。
撮り手の個性とか、想いみたいなものは極力抑えて作られています。
(ほとんどビデオカメラマンは2人について、当日まで何も知らないし、「想い」を持ちようもない。)
今はほとんど全ての人が「スマホ」というカメラとビデオカメラをポケットに持ち歩いています。
「記録をする」というだけの価値は以前に比べれば、かなり下がってきていると思っています。

ウチキフィルムだから作れるショートムービーを作りながら、記録的な内容も納品する。
それくらいは当たり前にやっていきたいと思っています。

【撮って出しの素材納品】
昨年の5月くらいから、撮って出しエンドロールのオプションでも映像素材を納品できるように料金プランを変更しました。
納品物の尺も45分くらいで、ブライズルームからお見送りまで。
ウェディングハイライトの映像素材とまったく同じ内容です。
そうしてみると「撮って出しエンドロール」のご注文の比率が昨年と比べものにならないくらいに上がりました。

撮って出し映像はこんな感じ。

潜在的に、エンドロールは頼むけど、出来ることなら記録も欲しいというカップルはすごく多いんだなと、改めて実感することが出来ました。
やっぱりお友達のご余興だったり、花嫁のお手紙だったり、お色直しの後にこそ映像を撮るべき要素が溢れまくっています。
2人の結婚式にかかわる以上、当日起こることを出来る限り残してあげたいと思ってしまいます。
例えば、こんなシーン。


新郎のお父さんの急な告白!
このシーンが撮れて良かったなって、撮りながら思いました。
これがエンドロールだけだったら、何も残せていないということを考えるともったいないと思っただろうなと思います。

もちろん、いろんな考えがあっても良いとは思います。
100人いたら100通りあって良い。

大切なことは僕らが作る映像が、カップルにとっての必要を満たしているということ。
結婚式が終わった後に映像を通して、当日流れた時間をより愛おしく思えること。
そして出来ることなら、その映像が何度も見られて、結婚式の、人生の一部となって残っていくこと。

カップルが望むものがエンドロールでも、記録ビデオでも、2人にとっての最高のビデオグラファーであろうとする努力はし続けたいなと思います。

長くいろんな話を書きましたが、何が言いたいかと言えば、ウチキフィルムはとってもお得な映像サービスですよーってことでした!笑
なんとすべてのムービーに私服での前撮りも付いてきます!!!笑
ぜひご検討ください!よろしくお願い致します!

ウチキフィルム
打木 健司