ウチキフィルム | ウェディングムービー・結婚式エンドロール撮影

Story about you

日比谷パレスでの結婚式のムービー撮影

日比谷パレスでの結婚式の撮影

1月、寒い日が続きますね。
最近は春先や2月、3月に向けたムービーの前撮りやプロフィールムービーの撮影をしてます。
今回のブログは昨年秋に撮影した結婚式のレポート。
日比谷パレス

ご紹介するのは11月に撮影した日比谷公園内のレストラン、日比谷パレスでの結婚式です。
以前は持ち込みにかなり寛容な会場でコロナ前まではシーズンごとにお問い合わせをいただいていて、2016年から年1、2回はお邪魔する会場でした。
今回は2年ぶりにお邪魔しました。

【もくじ】
・挙式前の撮影
・誓いの言葉
・ダズンローズセレモニー
・ゲストへのメッセージの伝え方

挙式前の撮影

結婚指輪

当日はまず物撮りからスタート。
指輪やドレスを移動して撮るのは結構時間が掛かるものです。
ウチキフィルムでは特別な事情がない限り、お2人と同じか少し前に会場へ伺って撮影を始めます。
お2人のお仕度が終わったら、メイクシーンの撮影をして、ロケーションへ出かけます。
今回はロケーション撮影がたっぷりありました。
普通20分くらい?ですが、今回は丸の内まで出かけてのロケということで、1時間半くらいあったのかな?
丸の内をほぼ網羅してました笑
すこし駆け足のフォトウェディングって感じでした。
スナップさんへのご要望多めということを伺っていたのでムービーは主に雰囲気を撮る感じです。
レンズ替えたりの隙間で目線もらったりもしました。

丸の内前撮り

日比谷の会場に戻ってからは通常の結婚式の流れになっていきます。
受付、挙式リハーサル、親族紹介という感じで進んでいきます。
この後、挙式やご披露宴と当日の流れをご紹介するのですが、今回は打ち合わせで当日の進行についてかなりご相談いただきました。
なので、そのシーンを中心にどんな相談をいただき、どう答え、実際にどうなったかを書いていきます。

誓いの言葉

人前式の場合は最初の頃の打ち合わせの時に「誓いの言葉はどんな形で行いますか?」っという質問をしています。
逆に「どんなのがあるんですか?」とご質問いただいたのでいくつかのパターンを紹介しました。
その話を聞いて、2人が決めたのは、お互いに対して誓いの言葉を伝えるスタイル。

誓いの言葉

誓いのパターンはいくつかあるので、良かったら前に書いたブログをどうぞ!
人前式の『誓いの言葉』

その後、お2人で誓いの言葉について色々と調べて、いまいちしっくりこないということで内容についてのご相談頂きました。
誓う内容の前に、「どうして結婚したいか」「どんなところを大切に思ってるか」ということが本人の言葉を入れてはどうですか?とご提案しました。
誓う内容ももちろん大事なんですが、その前置きが実は大事だったりします。
そういうことをみんなの前で話す事で、誓いの言葉はより言葉の重みが出ます。

ついでに技術的なアドバイス(お願い?)もしました。
それは誓いの言葉の時はマイクを使ったほうが良いということ。
挙式で2人が話す言葉が列席のゲストに聞こえないというのはダメなことだと思います。
大きな声で話すよりはマイクを使った方が確実だし、後ろの人にも同じように届きます。
会場的には、地声でやってもらった方が準備が楽なので、そちらを進めることが多い。
当日、リハーサルでおすすめされたら、みんなそうしちゃう。
だから打ち合わせで言っておくし、リハーサルにも出来る限り立ち会って念を押します。
実際12時のチャイムが近くのビル?から鳴ってたから、マイクを使わないと結構しんどい収録になってました。
屋外の挙式は、会場の立地によってはヘリや救急車が通ることもあります。
なのでビデオを撮る、ゲストに伝えるという意味においてはマイクを使うことをお勧めします。

ダズンローズセレモニー

ダズンローズ

ダズンローズセレモニー(ブーケブートニアセレモニー)についてもご相談いただきました。
ダズンローズは12本のバラにそれぞれ意味を持たせ、ゲストからそのバラを新郎が集めて、新婦に贈るというイベントです。
挙式の中にゲストも参加してもらえるイベントとして人気です。
そのダズンローズのやり方が大きく2通りあります。
1つは新郎入場時に新郎がゲストから受け取っていく形。
もう1つは2人が入場してから、ゲストを2人の元へ呼び出しバラを受け取る形。
どちらがおすすめですか?というご相談。
どちらがより良い演出ということでなく、あくまでも撮影者としての意見を伝えました。

ゲストが2人の所へ出てくる演出の場合、画的には12人が次々と出てくる人と渡してる人と席に戻る人と重なり合う動きをするので、シーンとしてはごちゃごちゃする感じになります。
特に今回の日比谷パレスの挙式会場は建物の屋上で、コンパクトでステージや祭壇があるわけでもないので、余計に撮りづらい。
ゲスト同士が重ならないようにするには、一人一人の間を空けて呼び出して、戻って席に着いてから呼び出すということが必要ですが、それには司会のスキルが相当求められます。
ゲストの紹介やエピソードを話したりして間を持たせれば、成立します。
でも今回は司会が本職ではないプランナーさんが司会をするということなので、これはお勧めできませんでした。

新郎入場時に受け取る場合は一人一人が映ります。
新郎もゆっくり歩くので、ゲストも入場してきた新郎のことがよく見える。
もちろん新郎入場のシーンとしても撮りやすい。
ポイントとしては、薔薇を渡す人=重要人物であるということ。
その方々がバージンロード側に座っているので、入場や退場のシーンで映りこむ可能性が高い。
これは後で出来上がりの映像を見た時に嬉しいポイントなんじゃないかなと思います。
2人にとって大切な方は、同じくらい2人のことを大切に思っている方々だと思います。
2人に対する想いも強いので良い表情をする確率が高い。
その座る場所を把握した状態で撮影できるのはカメラマンとしてはかなりのアドバンテージです。
なので、撮影する人間として新郎入場時をおすすめしました。

ゲストへのメッセージの伝え方

手紙


ご相談いただいたのは、席札でゲストにメッセージを伝えるという演出について。
ちゃんと伝わるのかなぁというところでご相談いただきました。
確かにテーブルの上に置いてあるから見ておいてねぇーという演出ではあるので、受け取り方は人それぞれ。
そのご相談に対しては、いっそのこと手紙を書いて渡してみたら、どうですか?という方法を提案しました。
以前担当したウェディングで同じようなことがあったので、一案として。
映像もあったので、映像も付けてお返事しました。
事例として紹介した映像はこちら↓

サービススタッフで一斉に配れば2、3分もかからないので、ご披露宴の結びにお渡しすればメッセージとして印象に残ると思います。
結果的に結婚式のご披露宴結びの一番盛り上がる時にメッセージが届くので、涙を流しながら読んでいる人が多かったです。

こんな感じで進行に関しても、ご相談頂いた場合にはかなり率直にお答えしています。
映像的にどう見えるか?という観点で言えば、実はかなりリアルにその場の流れや具体的な段取り、そしてなによりエモーショナルな部分を想定してお話をすることが出来ます。
仕事は増えるといえば増えますが、映像というのは、ごまかしが効かないし、嘘も付けない。
良い結婚式の映像を撮るには、実際の出来事が素敵に見えることが一番大事なことです。
そしてそんな映像を撮ることが僕自身の目的であり、仕事をする理由です。
だから、今年も結婚式自体にもっと深く関わっていけるような仕事をしていきたい。
2人と一緒に作っていくパートナーでありたい。
そんな気持ちで今年も頑張っていきます。
どうぞよろしくお願い致します。

ウチキフィルム 打木健司