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結婚式エンドロールムービーの楽曲の選び方(BGM)

結婚式エンドロールBGM

今回はtipsブログ。
『結婚式のエンドロールの楽曲は何にしよう?』というのは結婚式の動画にこだわりたいというカップルには共通の悩みだと思います。
ウチキは2006年から結婚式のエンドロールを編集し続けています。
無数のエンドロールを作ってきたし、見てきましたのでプロの視点からお話しできればと考えています。
具体的な楽曲については、季節ごとに流行があり変わり続けるので、ここでは楽曲選考の基礎知識と考え方についてお伝えします。
あくまで考え方なので、他のシーンにも応用可能な要素はあると考えてます。

エンドロールの楽曲の選び方は大きく分けると3つあります。
①市販楽曲から自分で選ぶ
②会場や撮影会社が提供しているフリー音源のリストから選ぶ
③お任せ

市販楽曲とは『普段私たちがお店や配信アプリで聴いている、プロのアーティストの曲』、サザンとかミスチルとか。
「著作権フリーのBGM(無料・定額の音楽)」と区別するために、この「市販楽曲」という言葉を使っています。
世論というか、多くの人は市販楽曲から選ぶのかなと思いますので、まずは市販音源の選び方をプロ目線で解説するのがこのブログの趣旨となります。
いわゆるランキングや個人的おすすめ楽曲を書いたブログではありません。
あくまでご自身で「選ぶ」というところのサポートになればという記事になります。

【もくじ】
・市販の楽曲を選ぶ場合のメリットデメリット
・楽曲の選び方について
・楽曲の選び方について
・まとめ

市販の楽曲を選ぶ場合のメリットデメリット

市販の楽曲を選ぶことによって実はデメリットもあるので、まずはメリットとデメリットから話を始めます。

メリット
市販の楽曲のメリットはとってもシンプルです。
『大好きなアーティストの楽曲も使用できる』というのが、もちろん最大のメリットです。
多くの人は自分の好きなアーティストの楽曲から選ぶんじゃないかと思います。
『好きなアーティストのPVに自分が出てる』みたいな、人によっては夢のような体験ができます。

次に『みんなが知っている曲を使用できる』ということもメリットです。
エンドロールは花嫁の手紙などで披露宴会場の感情の高まりがマックスのタイミングで上映されることが多いです。
そこでみんなが歌詞まで知っている楽曲が気持ちよく流れることで、極論、映像を見なくても曲だけで泣かすことはできます笑
それくらい知名度のある楽曲は強いです。

デメリット
まずは著作権問題があります。
著作権・著作隣接権をクリアするために実費で1曲5,000円くらいの費用が掛かります。
会場によってはさらに会場側に手数料を支払うこともあります。
音楽著作権の費用については以前書いたブログもありますので、もしよかったら参考にしてみてください。
結婚式ムービーの音楽著作権料について解説します

そして、残念ながら全ての楽曲が使用できるわけではありません。
結婚式のエンドロールで使用できる市販の楽曲は基本「アイサム」に登録されている楽曲です。
アイサムとは、結婚式ムービー等で使う市販楽曲の著作権・著作隣接権の手続きを一括代行してくれる窓口です。
アイサムに登録がない楽曲の権利処理はジャスラックや音楽出版社、日本レコード協会とのやり取りが発生するので、業務が煩雑になるのでアイサムに特定にして受け付けている業者が多いです。

また権利処理と言っても、あくまで『複製権』といってDVDやUSBを作るための権利なので、『公衆送信権』の処理ではありません。
つまりWeb上にアップロードもダウンロードも法律的にNGです。
SNSに上げたりすると、権利侵害で通報される可能性があります。

画質的に一番綺麗なデータで受け取るにはUSB納品となりますが、パソコンを持ってないとデータでは受け取れない可能性すらあります。
DVDの場合は一般的な映像の解像度より1/4程度となります。

デメリットのもう一つは、将来的に楽曲のイメージが変わる可能性があるということです。
一時期、ウェディングで盛んに使用されたものの、楽曲の評価が変わって今はあまり使われない曲はいくつかあります。
コブクロの「永遠にともに」やFUNKY MONKEY BABYSの楽曲などなど。
何があったとはあえて書きませんが、アーティストの行いなどによって結婚式のイメージにそぐわないということも起こります。
ずっと大切に観ていきたいと思うのであれば、自分が何があっても絶対好きなアーティストの曲を選ぶというのがベターだと思います。

楽曲の選び方について

さてココから本題です。
選ぶための考え方や注意点を解説していきます。


・どんな雰囲気で一日をおわりたい?
まずは上映時の空気を予測することしましょう。
エンドロールは披露宴の最終盤に上映します。
その時、会場がどんな空気感なのか?を想定しておくのが選曲のポイントです。
逆に言えば、一日の終わりをどんな雰囲気にしたいのか?ということでもあります。
まずは終盤の流れをおさらいしておきましょう。
オーソドックスなご披露宴後半の流れは下記です。

お色直し入場
↓
テーブルラウンド
↓
余興?
デザートブッフェ?
↓
祝電読み上げ
↓
花嫁の手紙
↓
両親に記念品or花束贈呈
↓
両家代表謝辞(だいたい新郎の父)
↓
新郎謝辞
↓
2人退場
↓
エンドロール上映

以上が、コロナ禍前までのいわゆる披露宴結びの流れで、今もこの流れの結婚式は多いと思います。
花嫁が両親に宛てた手紙を読むことで、にぎやかな雰囲気が一変して感動、ちょっとしんみりという感じの雰囲気に変わることが多いです。
よっぽど新郎の爆笑謝辞がない限りは、しっとりしたバラードや壮大な感じの楽曲がハマりやすい傾向があります。
一方で、最近は花嫁の手紙もかなり減少傾向にあるので、カラッとおしゃれな雰囲気のものもハマることもあります。

どんな雰囲気を作りたいか?
以前ほど披露宴に決まった形はありません。
まずはどんな披露宴・パーティーにしたいという意思決定・目的があり、そのための演出としてエンドロールとその楽曲(BGM)という手段がある。
そう考えるとある程度は曲の雰囲気や歌詞のメッセージ性などは絞れてくると思います。

・結婚式のテーマやコンセプト
『雰囲気』という言葉ではあいまい過ぎるという方もいると思います。
上記の披露宴の流れの説明でもあるように、基本的には『エンドロールが結婚式の一日に2人からゲスト全体にメッセージを送る最後の機会』です。
そこで伝えられるメッセージには結婚式を通して、2人からゲストに伝えたかったこと=テーマが含まれていることが望ましいと考えます。
そのテーマにふさわしい歌詞だったり、アーティスト自体の持つメッセージ性というものがあると思います。

またテーマとは別に、パーティー全体のデザインしていく上での指針となるコンセプトを設定するという考えもあると思います。
ムービーはもちろん、具体的なアイテムや装飾などすべてを決めていくうえでのコアにできるので、イベントプロデュースでは大切な考え方です。
例えばコンセプトで「映画のような時間」ということであれば、映画で印象的に使用されている楽曲から選んでみるという発想ができるかもしれません。
他にも「人生という旅」ということであれば、旅をモチーフにした楽曲から選ぶというのも良いかもしれません。

・音楽著作権について
デメリットの部分でも触れましたが、すべての楽曲の使用が許されているわけではありません。
具体的な選曲の際には、まずアイサムに登録があるかどうかで確認しましょう。
ない場合にはリクエストを出すことは出来ますが、基本選べないと考えてもらった方が良いと思います。

アイサムの注意点としては、時期によってはリストの内容が変わることがあるということです。
絶対使いたい曲があるなら、アイサムに登録がある時点で申請してもらった方が良いです。
アイサムは業者のみ使えるシステムなので、必然的に業者が申請を代行する必要があります。

アイサムにない楽曲として、現段階でほぼ確定的なのはディズニー関係の楽曲です。
例えば宇多田ヒカルさんの楽曲はほぼアイサムに登録がありますが、キングダムハーツというディズニー関連のゲームの楽曲は登録から外れています。
また洋楽の楽曲もなんでもあるとは思わない方がベターです。

・曲の長さについて
エンドロールは演出映像ですが、昨今の流れでは記録的な意味合いで注文したいという方もいます。
そんな場合には楽曲は長め(5分以上)、テンポは遅めがおすすめです。
ある程度の尺がないことには、そもそも収録できるシーンに限界があります。
この場合に大切なことは選曲を伝えると同時に、記録性を重視していることを要望として伝えることです。
リズムに合わせて編集しすぎると記録的には観にくいということもあります。

・声も残したい場合について
最近のエンドロールでは当日の『誓いの言葉』や『スピーチ』などの肉声を収録することもあります。
その場合に日本語の楽曲だと歌詞と肉声が混じるとどちらも聞き取りずらいということも起こりますので、洋楽もしくはインストゥルメンタルがおすすめです。
また反対に『歌詞を聞いてほしい』という場合には肉声や現場の音声は使用しないように要望として伝えたほうが良いです。

市販楽曲以外を選ぶ場合について

冒頭に上げた『②会場や撮影会社が提供しているフリー音源のリストから選ぶ』と『③お任せ』について、市販楽曲にはないメリットやどういう場合におすすめなのかを解説します。

・会場や撮影会社の提供しているフリー音源を使用する場合
フリー音源は市販楽曲のデメリットの反対のことがメリットになります。
市販楽曲とは違い、基本的には公衆送信権の処理が出来ている音源なのでUSBメモリーやDVDだけでなく、ダウンロードで納品を受け取ることが可能です。
公衆送信権の処理も不要なので、自身のSNSでもアップロードできます。
→あまり多くはないかもですが、インスタやYoutubeなど自身の結婚式についてリアルな発信をしたいという場合にはこのフリー音源がおすすめです。

もうひとつ、著作権フリーの楽曲というのは、基本的にはメジャーではない洋楽曲です。
ということはアーティストもほとんど知られていません。
その分、スキャンダル等によって楽曲の評価が変わらない。
ということはエンドロール自体の思い出を書き変えられるリスクはほとんどありません。
海外のメジャーではないアーティストのそういうニュースは追いかけなければ、まず入ってこない。
そういう意味では安心だと思います。

ちなみにウチキフィルムのサンプルをご覧いただけると、フリー音源がだいたいこんな感じというのが分かると思います。
2つくらい事例を貼っておきます。
よかったら観ていただけると嬉しいです!





お任せする場合
お任せする場合というのは、基本的にはあまりないかと思います。
唯一のパターンですが、お任せした方が良い場合もあります。
それは『この人』という心から信頼できるビデオグラファーを指名や持ち込みが出来た場合で、その人の『作品』が欲しいんだという場合です。
その場合は楽曲からお任せした方が、プロの目線で、2人の雰囲気や結婚式自体の内容を吟味して、映像と音が一体になる最適解を出してくれるはずです。
楽曲に悩むなら、まずは本当に任せられる『人』から探すというのも、ひとつの解決法ではあります。

まとめ

まずは「どんな一日の終わりにしたいか」を話してみることをお勧めします。
エンドロールの楽曲選びは、単なるBGM選びではなく、「ゲストにどんな気持ちで帰路についてほしいか」を決める大切な演出です。
もし選曲に迷ってしまったら、一歩立ち止まって2人でこんな話をしてみてください。
「結婚式の最後、会場がどんな空気になっていたら嬉しい?」
温かい涙に包まれた感動的なラストか、それとも笑顔でカラッと明るいラストか。
その答えが決まれば、選ぶべき楽曲の方向性は自然と見えてきます。
お2人にとって、そして大切なゲストの皆様にとって、最高の1日に寄り添う最高の1曲が見つかることを応援しています!

ウチキフィルム 打木 健司
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