ウチキフィルム | ウェディングムービー・結婚式エンドロール撮影

Story about you

2018.05.12 CARVAANでの結婚式

CARVAAN / ウェディングハイライト(結婚式当日のムービー撮影プラン)

緑の溢れるレストランで行われたオリジナルウェディング。
2人が出会うまでの軌跡と2人の価値感がこめられた『Shared Table』というコンセプト。
人生と言う長い旅の中で出会った異なる価値観の2人が時間や場所を共有することで生まれる新しい世界。
出会った時のような美しい夕陽のなかの2人、お互いのために料理を共にする食卓、結婚式当日のお互いの人生で出会ったきた人々と共有するすばらしい時間。
それらをミックスして結婚する2人のウェディングムービーを作りました。
オーダー:ウェディングハイライト(2人体制)

【撮影レポート】
最初のお打ち合わせでは、お2人のお仕事終わりに1時間半ほど喫茶店でお話をしました。
お2人の生い立ちやご家族の話、2人が出会う前の話と出会ったときの馴れ初めのお話。
それからもちろん、結婚式のお話もしました。

お話をしてみて、
新郎は、まずは真面目、でも柔軟な感性をもっていて、誠実で家族想いな人。
新婦は、明るくて、表現が豊かで家族や自分に関わる人やものを大切にする人。
2人のそれぞれの雰囲気は違うけど、お互い良い部分を補いあっているという、という印象を受けました。

プロデュースはクレイジーウェディングさんでした。
オリジナルウェディングを名乗る会場や会社はたくさんありますが、名前だけではない本物のオリジナルウェディングのプロデュース会社さんです。
そういう場合はコンセプトを聞いて理解することも、撮影や編集をする上で大きな手がかりになります。

今回のコンセプトは『Shared Table』。
別々の人生を歩いてきた2人がお互いの持ち寄った経験や感性を分かち合い、そこから友人や家族のつながり、思い出、さまざまなものシェアしてより豊かな人生を歩んでいくという大きなストーリーがすっと入ってきて映像を思い浮かべることが出来ました。
コンセプトが骨太で、ビジュアルがしっかりしたウェディングの場合は、前撮りのプランニングは何かを加えるというイメージよりは、コンセプトを補う方向で考えたほうが当日の映像との相性が良いです。

ご提案した前撮りの内容は、2つ。
ひとつはご自宅で一緒に料理をして、ご飯を食べてもらうというもの。
ヒアリングの段階で、2人とも料理をよくするというお話を聞いていて、2人の日常の雰囲気や自然体を描けたら良いなと思いました。
持ち寄った人生を分かち合う『Shared Table』というコンセプトの最小単位のイメージでもあるし、結婚式当日のコンセプトと日常が映像を通して、一体になれたら素敵だな、とも考えていました。

もうひとつは、夕日の見える水辺で新婦が新郎を見つけるというもの。
新婦が働いていた湖と夕陽の見える実家のカフェのテラスで新郎が本を読みにきていたという出会いのお話が印象的だったので、夕陽の見える水辺でのロケーションを提案しました。
当日は夕方から夜の屋外のパーティーでしたが、周辺の環境的に夕陽が見える感じではなかったので、事前に夕陽の中の2人を撮っておきたいという想いもありました。

前撮りは挙式の1ヶ月前。4月の中旬に行いました。

ご自宅で料理をしてご飯を食べて、インタビューをして、当日の打ち合わせをして、水辺のロケーションに向かうというスケジュールです。
水辺については、お2人とも東京に住み始めたばかりで具体的な心当たりがないということだったので、ロケーションはこちらでロケハンをして決めました。
小田急線の和泉多摩川という駅から1キロくらい歩いた場所です。

綺麗な夕陽というのは狙っても撮れるものではないので、本当に運が良かったです。
衣装や髪を揺らすくらいの、絶妙な風も良い感じでした。

結婚式当日も本当に良い天気でした。

会場の【CARVAAN】は埼玉県の飯能駅から車で5分くらいのレストランです。
川のせせらぎと緑に囲まれた、自然を感じられる場所でした。

当日はクレイジーウェディングさんの指定の入り時間に会場に入りました。
夕方16時の挙式で、会場入りは10時。
普通の結婚式だと、早くても4時間前くらいなので相当早めです。
会場の中は半分くらいは装飾が出来てるくらいの感じで、そろそろ新郎新婦が来るというタイミング。
機材の準備が出来たら、最初にプランナーさんやフォトグラファーさん、アテンドさんと一緒に会場での進行をひとつひとつ確認をしていきます。
ムービーや写真の撮りやすさだけでなく、ゲストからの見え方など意見を出し合って、段取りを変えてもらったり、ものをよけてもらったりします。
いろんなウェディングを撮っていますが、この時間を作ってくれるのはクレイジーウェディングさんくらいかもしれません。

その後、2人のメイクが出来上がるまでは会場のセッティングを撮っていきます。
メイクが出来上がったら、ファーストミート、会場とのファーストミート、ロケーション撮影、リハーサル、受付、挙式、ウェディングパーティーという流れです。

多分【会場とのファーストミート】というのが、クレイジーウェディングならではの部分かなと思います。
2人に目をつぶった状態で会場の中に入ってきてもらって、担当のプランナーがコンセプトを読み上げて、会場を見せるという演出です。
コンセプトに基づいて、アートディレクターが1から会場装飾を作り上げるから出来るイベントです。
どんな感じかは、ムービーの最初の1分を見ていただけると分かりやすいと思います。
今まで長い時間を掛けて準備してきた想いが、ぐっと高まるので、かなり感動的なイベントです。
まぁ、ウェディングの常識で言えば、メイクが出来上がってすぐに、演出として新婦を泣かせるというのはまさにクレイジーです。
でも、印象的で心に残る時間でした。

挙式はいわゆる人前式。
誓いの言葉はゲスト代表の問いかけによるものと、2人がお互いに誓うものでした。
個人的には人前式のお互いに誓いを問うシーンが撮影していて、とても好きです。
それぞれの個性を持った個人が自分の意思で自分の言葉で想いを伝えている姿が結婚の本質のように思えていつも素敵だなと思っています。

ウェディングパーティーは夕方から夜への時間の流れを取り入れた、素敵なパーティーでした。
明るい時間はゲームや楽しい演出が続き、暗くなるにつれてキャンドルが灯り、雰囲気のあるサックスの生演奏が流れ出す。
ただ撮っているだけでも変化に溢れていて、楽しい撮影でした。
意識したのはコンセプトの中にもある「テーブル」とそれを囲むゲストの交流。
2階に駆け上がって俯瞰で撮ったり、コンセプトのイメージをさまざまな部分に散りばめられるように撮り方にも心を配りました。

編集では、美しいコンセプトの言葉を使って、物語が始まるようなオープニングを作りました。
2人のこだわった部分をしっかり残しつつも、ストーリーの起伏やその時、そこにあった感情が伝わるように心がけました。
クライマックスでは夕陽の美しいロケーションと当日のエモーショナルなシーンを組み合わせることで、幸福な感情が爆発するような表現となるように編集しました。

結婚式エンドロールのウチキフィルムTOP