ウチキフィルム | ウェディングムービー・結婚式エンドロール撮影

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家族婚をムービーで残すこと

代々木八幡宮

4月に入りました。
何日か前に雪が降って、真冬に戻ったかと思えば、今はたまプラーザ駅前の桜並木は早くも満開を過ぎて散り始めています。
春は本当に変化の大きい日々。
新しい生活を迎える方も多いと思います。
仕事としてさまざまな転機に立ち会うことが多いです。
結婚式も人生の大きな節目一つ。
先日も代々木八幡宮でご家族での結婚式撮影してきました。

お2人とその娘さんとご家族・ご親族の20名様の結婚式は厳かな雰囲気。
その後に新宿のホテルへ移動しての会食も引き続き撮影させていただきました。
家族だけだから、当然アットホームな雰囲気。
結びは花嫁花婿の感動的なお手紙。
笑顔と温かい涙に包まれたとても素敵な時間でした。
今回はそんな「家族婚」をムービーに残す事について書いてみます。

【もくじ】
・家族婚のムービー撮影
・家族婚を動画で残すメリット
・家族婚を撮るということ

家族婚のムービー撮影

コロナ前の「家族婚」はどちらかと言うと、形だけ挙げておこうみたいな傾向があったと思います。
地味婚とか言われるような結婚式で、いわゆる挙式披露宴よりも低予算で簡単にシンプルにという志向の方が多かった。
なので写真は一応撮るけど、ビデオはいらないねってことが一般的でした。

けれどもコロナ禍では結婚式の形は変わりました。
親族、会社、学校の友達、とにかく「みんなが大集合する1日」ではないオプションが無数に生まれた。
その中のひとつとして、以前からあった家族婚というスタイルでの挙式も増えた。
コロナ禍だから家族婚をするというカップルの場合は、簡単にとか、シンプルにとか、こだわりないとかという志向の人たちだけではない。
どんな状況だろうと結婚式は一生に一度だから、こだわってこだわって、家族だけの結婚式をする方もいる。

そのこだわりの中には当然「ムービー」も入ってくることもある。
ウチキフィルムでも家族婚を撮らせていただく割合が本当に増えた。
最初の緊急事態宣言以降だと15組以上。
(それまでは家族だけの結婚式でムービーを撮る機会は本当にレアケースで、5年半で3組でした。)

正直、最初はどうしたらいいかな?という迷いもありました。
僕自身がそれまでの「家族婚」のイメージに引っ張られていて、結婚式当日だけを簡単にシンプルなムービーを目指そうとしていた。
でも、実際にお問い合わせいただいたカップルと話すと、「うん、違うな」と思った。
結論を言えば、ウチキフィルムはウチキフィルムらしくやっていくことにした。
家族婚だろうが、なんだろうが、私服で前撮りをして2人らしくを追求する。
それは変えないことにした。
出てくる人は少ないから、映像自体はちょっと短めだけど、それでも2人らしい特別な映像が出来ていると思っている。
こんな感じです↓

家族婚を動画で残すメリット

プロが撮る動画を残すメリットをいくつか挙げてみます。

①何より記念になる。
やっぱり動画で自分たちのことをちゃんと残す機会っていうのは少ない。
ちゃんとっていうのは、プロが撮って、編集するってことです。
そんな機会は今でも結婚式が唯一無二だったりする。
編集されているから、観やすいし、何度でも観られる。
映像は音声も残せるから、声やその時の音が残っていることでまるで記憶のような臨場感が残せる。

②みんなで共有できる
コロナ禍でオンライン化が進んで、遠くのおじいちゃんおばあちゃんに手軽にすぐに見せられる環境が整ってきた。
ショートムービーにすれば、ご友人にもシェアしやすいし、コンテンツとしても楽しんでもらえる。
写真に文章を添えるだけよりも、もっと結婚式当日のことや結婚相手の雰囲気を伝えることが出来る。
今後どんな世界になっていくかは分からないけど、直接会わないコミュニケーションは増えると思います。
そんな変わっていくコミュニケーションをより豊かにするのが、映像体験を共有するということなのかもしれないなと考えています。

③ご家族の負担も減らせる
プロに頼むことで、家族の誰かをビデオ係に任命しなくて良いというのもメリットです。
大切な家族の結婚式はどんな時間でしょうか?
昔のことを思いだしたり、未来のことを思ったり。
そんな時間にSDカードやバッテリーの残量のことを気にしたい人はいないと思います。
なにより結婚の誓いをたてる兄妹や子供の姿を、ビデオのファインダー越しじゃなく、ちゃんと自分の目で見て祝福したいんじゃないかなと思います。
そして何よりビデオ係は動画に映らない。
プロが動画のメリットは、2人を撮っているだけじゃなく、家族も撮っていることにあったりもします。

④そもそも動画がなくていいの?
メリットというか…って感じですみません。
コロナ禍を通して動画を見ることがより近くなりました。
Netflixにyoutube、tiktokなどのSNS。
その事で動画を撮るとこも、そこに映ることも少し身近になった。
これからの価値感として、動画を残すことが以前よりもずっと身近になっていくんじゃないかと思います。
誕生日、ちょっとした旅行にお花見、何気ない休日の散歩。
そんな機会に動画を撮っていることって多いと思います。
それらはそんなに見返さないかもしれないけど、思い出としてずっと残っていく。
忘れても良さそうな時間は動画に残っているのに、結婚式の動画は残さないのはちょっと不自然な気もします。
人生の特別な一日にちょっと良い動画を残す。
メリットではなく、そういうものに動画がなっていくと考えます。

個人的には、いつか写真と同じくらい動画が身近になる日を映像制作を仕事とする人としては夢見てます。

家族婚を撮るということ

みんなに招待状を送って、やっぱり延期やキャンセルになるリスクを考えたら、家族婚という選択肢もある意味で妥当な選択だと思います。
規模小さいだけでなく、家族婚だからこその温かさがあります。
ウチキフィルムはその温かさを感じ取って表現できるブランドです。
よく言われることだけども、結婚式は家族の始まり。
すこし形が変わっても『これが私達の結婚式でした』とお2人が胸を張って言える映像を作っていきたいです。

アフターコロナ、結婚式でみんなが集まるということが完全に戻るのか?
戻った方が嬉しいというのはあくまで業者側の希望。
すくなくとも少しの間はそれぞれが思う結婚式の形で、コロナ後の世界で繰り広げるんじゃないかなと考えています。

今回のことで仕事関係を呼ばないという傾向はより強まっていくと思う。
今学生の人は2年もコロナ禍でイベントが出来ずに、大学では学校に行く機会すら少なかった。
そうなると学校での繋がりはやっぱり少ないだろうし、それはいずれ結婚式のゲストの数に現れてくる。
社会として連帯は薄くなると言われるけれど、その分、家族とのつながりは相対的に深まるんじゃないかなと思います。
家族を重要視することで、個人個人の夫婦や結婚ということに対する考えも深まっていく。
結果的には小規模だけど、温かな結婚式は残るし、増えるはず。
元通りの結婚式も素晴らしいけれども、そんな小さな結婚式の価値も家族婚の撮影を通して広めていければ良いなと思います。

先日、お撮りした家族婚の中でとても印象的だったシーンがあります。
それは新郎のお父様が余興で歌を披露した場面。
娘を嫁に出す父親の心情を唄った歌で、新郎のご姉弟やお母さまが涙ぐんでいました。
曲の終わりに新婦のお父様が立ち上がって、両家のお父様が握手するという素敵なシーンでした。
ひょっとしたら60人~70人の宴席では、お父様が歌うことはなかったかもしれません。
家族婚じゃなければ、ご家族があんなに素直に涙を流すことがなかったかもしれません。
それでも実際にお2人は家族婚を選んで、その感動的な時間は確かに流れて、その時間を僕が撮ることが出来た。

僕はそんな家族の物語を紡いでいきたい。
家族のはじまりの結婚式も撮っておきたい。
そんなわけで3月以降もご家族規模の結婚式の撮影プランは続けていきます。
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ウチキフィルム 打木健司