2月13日。
先日は横浜でも雪が降ったと思ったら、ぽかぽかの日になって、また冷え込んで。
三寒四温。
少しずつ春の近づきを感じる今日この頃。

今回は10月に撮影した静岡県の沼津での結婚式のご紹介です。
この撮影は2021年から北海道や和歌山でオーダーメイドな結婚式をプロデュース・撮影させて頂いているチームでのお仕事でした。
2人だけの結婚式〜北海道・美瑛での撮影〜
結婚式場で型にはまった結婚式をしたいわけじゃないけど、フォトウェディングだけでは物足りない。
自分たちらしくありたい（ついで旅行もしたい！）みたいなカップルにおすすめです。

今回はご親族の列席も、会食もあって、私服での前撮りもしているので、ウチキフィルムの家族婚プランに近い仕上がりになりました。
まずはこちらの映像をご覧ください！

【もくじ】
・ご実家での支度
・花嫁のお父さんのお支度
・前撮りはご実家近くの海での釣り
・挙式会場はお寺・仏前式

ご実家での支度

民宿を営んでいたご家族、朝ごはんはお父さんの手料理。
キッチンでみんなでご飯を食べる。
ごはんの湯気があたたかい。
いつものような朝の風景から始まる結婚式の1日。

民宿の時にゲストルームとして使っていたお部屋で和装のお支度。
見守るお母さん。
設定そのものがドラマチックなので、何もせずに視線だけを意識して撮っていきます。
お母さんの紅差しでお支度が完了。
まだお仕度なのに、胸に様々な想いが去来して、一度クライマックスを迎えた感じです。まぎれもない特別な一日。

花嫁のお父さんのお支度

新婦の支度を撮るのは当然として、こんなカットも撮れました。
新婦のお支度中にキッチンからお父さんがお母さんを呼んだので何かなーとついていったら撮れました。
こういうのはただのラッキーと言えばラッキーだけど、全く想定してないと撮れない。
そもそもついて行かない。
頭の片隅にこんなシーンが撮れたらなと思ってたから撮れたいえば、そうなのかもと思います。
イメージがあって、いわゆるヤラセ（演出）で撮ることも多分出来るけど、そうじゃないことに価値があると思う。
本当の出来事だから、お父さんとお母さんの関係性が伝わるし、それを見て感情が生まれる。
このシーンが本物だと思ってもらうために、結婚式当日を撮影するときは演出を極力しないようにしてる。
例えば、これが冒頭から新郎新婦の演技の連続だと、本当の瞬間すら嘘っぽくなってしまうこともある。
ただそういう演出カットを入れることで、ウェディングムービーとしての体裁は整うし、プロっぽくみせることは出来る。
その時々の流行りみたいなものもあるので、演出とリアルのバランスの葛藤は作り手として常にあります。

前撮りはご実家近くの海での釣り

前撮りはプランナーさんのアイデアで、新婦のご実家近くの戸田の海で釣りをしながら2人で喋ってもらいました。
普段話さない家族の話やお互いの出会いについて話すことで、お2人にとってただ釣りをするという体験以上の何かが得られたら良いなと思います。

戸田の海は素敵で、サンセットの時間には灯台のある岩壁で撮影しました。
本当に綺麗な場所でした。

挙式会場はお寺・仏前式

挙式は沼津市内のお寺、大中寺で施行することに。
仏前式という形態の挙式。
お経を読んだり、数珠の交換をしたり。
他の結婚式と同じように誓いの言葉を読んだりもします。
新郎新婦のいずれかのご実家がお寺とか、そういうケースじゃないとなかなか撮る機会がないので、10年ぶりくらいに撮影しました。

この時に撮った線香の煙と、朝食の時に撮ったご飯の湯気が頭の中で不意に「繋がったなぁ」と感じたので編集で実際に繋いでみました。
こういう何気ない発想を組み合わせていくのが、撮影編集の楽しみだったりします。

そんなわけで「ご実家でのお仕度」、「お寺での仏前式」というレアなパターンの結婚式を紹介しました。
特に結婚式当日にご自宅での支度を撮るのは、ビデオグラファーとして初めての経験でした。
初めてではあるけど、普段からウチキフィルムの前撮りでご実家に行ったり、ご両親にインタビューをしているので、多分得意なジャンルの撮影だったと思います。
結婚式場の提携会社で8年、フリーランスで9年結婚式を撮ってますが、まだまだ初めてのことがたくさんありますし、それが何より楽しい。

ちなみにウチキフィルムでは初めての会場での撮影の場合にお得なプランをご用意してます。
良かったらこちらもご覧ください。
初めましての会場サンプル割引始めます！

昨年秋はたくさんの結婚式に出会えたので、まだまだ紹介したい結婚式もあります。
繁忙期が来るまで、しばしお付き合いください！
引き続きよろしくお願い致します。

ウチキフィルム　打木 健司