ウチキフィルム | ウェディングムービー・結婚式エンドロール撮影

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映画のような『誓いの言葉』


7月14日、水曜日。
月曜日に東京が4回目の緊急事態宣言に突入しました。
新型コロナウイルスが7月~8月という本来ならみんなが楽しいはずの季節に暗い影を落とします。
ただし、今回は結婚式への影響は限定的な印象があります。

最初の時は何もかも止まって、それでも休業要請の範囲外だった結婚式場の対応はバラバラで大きなパニックが起きた。
2回目の時は結婚式場にも休業要請が出されるかも、という情報だけが先行したりして、やっぱり多くの人が延期をした。
年末、お正月と本来なら結婚式に向けてみんなが動き出すその時期ということもあって、集客の見込みも不透明になった。
前回の5月の時はまさかの「禁酒令」。
流石に想像を超えてきたこともあって、急遽ノンアル開催を受け入れる人と延期する人で判断が別れた。

そして今回。
確かにオリンピック期間中に緊急事態宣言が出るとは思っていなかったという人も多かったと思います。
それでも、もう織り込み済みという感じで粛々と当日に向かっている。
オリンピックを開催している状況ということもあって、そこまで自粛モードにはなりにくい。
そんな印象です。

もっとも7月~8月はウェディング業界はそもそも閑散期。
元々の件数が少ないということもあるのかなと思います。

そんな感じでウェディング業界は止まらずに、秋に回復することを期待して少しずつ動いています。
毎年のキャンペーンも例年通り開催して、おかげさまで順調に10月~11月のお問い合わせもいただいています。

本物の教会での小さな結婚式

コロナ禍ということで、ご家族や本当に数人のご友人だけで挙式だけをするカップルもいらっしゃいます。
フリーランスという立場ではあまり関わることのない規模の結婚式を担当させていただく機会が増えました。
今出来る結婚式の中でも映像にもこだわりたいというカップルにご指名いただき、挙式までの撮影もしっかりさせて頂いてます。

今回はそんな事例紹介させていただきます。
まずは出来上がった映像をご覧ください!


ウチキフィルムで結婚式を撮るときは、前撮りをすることに決めています。
挙式までの撮影依頼だけど、何も変わらずにいつものように2人のストーリーが分かったら良いなと思っています。

お2人は新婦の留学をきっかけに出会い、5年に及ぶ国境を跨いだ遠距離恋愛を続け、結婚を機にようやくハワイで一緒に住めるという状況でした。
結婚式は元々、日本でアメリカに住む家族や友人もみんなを呼んで行う予定でした。
それがハワイでの家族婚に変わり、それも難しくなり、東京で呼べる人だけを呼んで挙式を行うことになりました。

そんないきさつがあったので、最初から前撮りの希望は日本らしい桜で撮れたらいいなということを教えてくれました。
海外に住む家族にも喜んでもらえるように。

オンラインでの打ち合わせでは、どこの桜?というお話で思い出の場所として『川越』が上がり、川越の桜の名所で撮影することになりました。
まずはご自宅でインタビューさせてもらって、2人の車で川越までドライブ。

川越

2人おすすめのおそばを食べたり、陶芸したり、とにかく2人に楽しんでもらってるのを出来るだけそのまま撮りました。

新河岸川の桜は本当にきれいでした。
春休みで人も多かったけど、また撮影で来たいな。

新河岸川

結婚式当日の話

21世紀キリスト教会

挙式を行うのは広尾の21世紀キリスト教会。
モダンな感じの、現代風の本物の教会です。
事前下見をさせていただき、禁止事項などを確認して当日に臨みました。

前日には誓いの言葉(英語の原文と和訳)を2人から送ってもらっていました。
事前に誓いの言葉は2人のストーリーが分かるようなものになると伺っていたのですが、想像以上でした。
本当に素敵で読みながら鳥肌が立ちました。
5年の遠距離恋愛を乗り越えてこの日を迎えた喜び、ユーモアを交えて伝えあうお互いへの愛情。
なんかもう映画のような感じで想像できた。
そんな誓いの言葉。
こんな風に明日撮る結婚式のイメージに興奮しながら当日の撮影に挑めるのは本当に幸せです。

指輪

当日は美容院でヘアメイクをしている2人が現場に入る30分前に入り、ドレスと指輪を撮っておきます。
指輪もドレスも撮影には時間かかるので、この30分はとてもありがたかったです!

2人が来てからはもう挙式まで一気に進みますが、その中でも印象に残ったシーンは3つ。

1つは緊急事態宣言下ということで、お母さまの代わりにブライズメイドが下したベールダウン。
友人だからこその想いが溢れる感じが堪らない、素直に感情を伝えることの美しさが撮れたんじゃないかなと思います。

ベールダウン

もう1つはご友人が代表して歌った讃美歌。
本当に素敵な演奏で、2人が選んだ楽曲のチョイスもあると思いますが、いわゆる讃美歌のイメージを覆されました。
列席の方もこのシーンで涙している方が多かったです。

讃美歌

最後は新郎お父様による司式。
ハワイから来るはずの牧師の方が来られなくなり、代打として務めたそうです。
なんだか一層アットホームな雰囲気で素敵な結婚式になったのかなと感じました。
(ちなみにアメリカでは新婦のお父さんが娘の結婚式の司式をするために牧師の資格を取ることがあるそうです)

牧師

撮影時間は披露宴がある場合の半分くらいでしたが、結婚式の本質がぎゅっと詰まっていて、最初から最後まで2人らしさ溢れる時間となりました。
儀式だからと型にはまらずに、2人で色々と考えたんだろうということが想像できました。
映像にこだわって、ウチキフィルムを選んでくれて本当に嬉しい。
小さな結婚式だからこそ、気づきも発見も多かったし、勉強にもなった。

こんな感じで撮影レポートもこれから書いていきます!
前撮りや結婚式の準備、ビデオグラファーのチョイスのお役に立てればと思います。
よかったらぜひお付き合いください。

ウチキフィルム 打木 健司