2021年8月4日。
夏真っ盛り、暑い日が続いていますね。
ウチキフィルムは絶賛、秋に向けてのお打ち合わせ&スケジュール調整中でございます。
オリンピックと同時にコロナウイルスの感染者数もかつてない盛り上がりを見せていて、ウェディングはまた戸惑いの中にあるのかなという最近。
とりあえず夏休みが終わるまではずっと緊急事態という日常。
こういう時の僕のスタンスは以前、こちらの記事で書きました↓↓↓
コロナ禍の結婚式を撮るということ
今回は6月に撮影させていただいた札幌での結婚式の映像が出来上がったので、その時のことを書いていきます。
まずはこちらの動画を見て頂けると嬉しいです!
始まりは2020年3月
お問い合わせをいただいて、新婦にお会いしたのは2020年3月の川崎市の元住吉でした。
新郎はお仕事で単身、愛知県にお住まいでしたので、新婦お一人のお打ち合わせになりました。
挙式予定は2020年の6月の結婚式。
まだ3月上旬ということで、「コロナどうなんでしょうね?」みたいな話をしていたと思います。
自粛する人と施行する人が3:7くらいの時期。
その頃は「6月にはさすがに収まっているよね?」という予測というか、期待というか、そんな空気でした。
これから新婦も愛知県に引っ越すということで、前撮りは4月に愛知県の予定くらいまでを決めました。
その後、2020年3月24日にオリンピックの延期、その月末に志村けんさんがなくなり、4月に最初の緊急事態宣言。
しばらく「結婚式なんて無理そうだ」という空気が世の中を支配しました。
ちょうど延期対応を巡って、大手式場が燃え盛っているような時期。
お2人からも延期のご相談をいただき、丸一年の延期。
次にお2人連絡をしたは2021年のお正月。
新年のご挨拶を兼ねて、ご準備状況の確認させていただきました。
丁度その時に2月に東海方面に伺う予定があったので、予定に合わせたスケジュールの打診をさせていただき、ようやく前撮りが実現することになりました。
前撮りは2021年2月の名古屋
昨年の3月に決めていた内容通り、ご自宅での前撮りからスタート。
「初めて一緒に住んだ場所だから」という理由に、なんか良いなと微笑ましい気持ちになったのを覚えています。
普通にご飯を食べているところを撮ってほしいというご要望。
どこまでホームページやインスタを見てくれてるのかは分からないけど、ウチキフィルムをよく理解してくれるなぁと嬉しくなりました。
それから久屋大通公園へ移動。
テレビ塔が有名な公園で、形は結婚式場のある札幌の大通公園に似ています。
大通り公園もテレビ塔が有名です。
なんとなく2つの場所が繋がればいいなと思いながら撮影させていただきました。
前撮りの日は撮影だけでなく、ロケ地の移動の間も色々と結婚式の話をします。
その時に印象にすごく心に残ったのは、やっぱり延期について。
「これ以上延期すると、色々変わりますよね」
前回の延期が前年の準備がほとんど終わった段階での延期だから、ゲストも確定しているような頃だったと思います。
一年後は同じような感じで出来ても、さすがに2年後となるとまた同じメンバーで集まれるかは想像が出来ない。
だから、出来れば今年の6月に予定通りにやりたいし、次の延期となると流石に厳しい、そんな率直のお話をポロリとしてくれました。
改めて『結婚式を延期をすることは決して簡単に出来る判断ではない』と感じました。
何よりも『2人の結婚式は何事もなく、2人の思ったように実現しますように』そんな祈るような気持ちになったことをとても強く覚えています。
そして2021年6月、北海道へ
2月に前撮りを終えてから、結婚式が予定されている6月までのほとんどの時間が緊急事態宣言下、というクレイジーな状況に突入していきました。
そして2021年5月に飲食業を狙い撃ちにした、禁酒令のようなものが出されるに至ります。
結婚式場も同様の対応を迫られて、緊急事態宣言下ではほとんどの会場でノンアルコールでの開催となりました。
それは6月のお2人の結婚式にも影響し、結果的にノンアルコールでの開催となりました。
そんな状況でもその日はやってきます。
前日の飛行機に乗って、羽田から新千歳へ。
重量制限の中で最適な機材をピックアップしたり、飛行機移動ならではのことに対応を考えたりと、とにかく出来る準備を粛々と行うことしかできません。
結婚式前日は下見&前撮り
前日に15時に会場下見が出来るということを伺っていたので、前日に札幌入り。
お2人も同じタイミングでお打ち合わせで会場にいるということで、それならばと、『少し撮影しませんか?』とご提案しました。
待ち合わせは札幌の大通公園。
もう一つのテレビ塔をバックに撮影したりした後に会場へ。
会場の下見後に、15分だけバンケットをお借りしてお互いへのお手紙を読んで頂きました。
どうして手紙を読んでいただいたか?
2月の前撮りと確定した進行表から、少し足りないと感じた要素がありました。
それは2人のお互いへの気持ちの部分を表現する部分。
周囲への感謝には溢れているけど、結婚は究極的に個人としての2人の出来事でもあると思います。
だから2人のラブストーリーとしての側面を映像では補いたい。
そんなわけで『お互いへの想いを手紙にして伝えあうシーンを撮らせてもらっても良いですか?』と、提案しました。
控えめな印象の2人だから、『撮れたらいいな』くらいの気持ちでの提案でしたが快諾頂きました。
結果として、すごく感動的なシーンを撮ることが出来ました。
何より新婦が提案に対してすごく喜んでくれたので、それだけで正解だったなと思ってます。
(もちろん応えてくれた新郎にも感謝!)
当日はもちろん最高!
そんなわけで前日夜はスープカレーを食べて当日に備えます。
下見も出来ているし、フォトグラファーさんも東京からの遠征組、以前ご一緒したことのある大石さん(MINT)だったので、安心で撮影に臨みました。
何よりも印象に残ったのはとにかくゲストの表情。
ノンアルコール開催だけど、そんなことは大きなことじゃないなと思わせてくれるほど、ゲストもしっかり盛り上がったり感動してたりしてくれていました。
ゲストにもきっと、2人の想いも悩みも全部分かってる。
分かった上で、みんな一堂に集い、ご飯を囲み、笑い、泣く。
それが素晴らしい。
2人にとって一生に一度の大切な時間。
そんな光景に立ち会うことで、改めてこの仕事に誇りを持てる。
札幌まで呼んでくれて、ありがとうございました!本当に。
撮影終わりにお疲れジンギスカン&ビール!ってことはできなかったけど、最高でした!
コロナがあって、思いがけず長いお付き合いでしたが、そういう色々も全部映像に組み込んで心に残るものにできれば良いなと思ってます。
大変なことがあっても、一緒に乗り越えた2人の物語として。
来週はブログお休み
実は来週も北海道出張のため、水曜日のブログ更新はお休みします。
ひとつひとつの仕事が、僕の人生にとっても大切な思い出になっていきます。
来週の北海道もそんな経験になればいいなと思います。
それでは皆様、良い夏休みを!
ウチキフィルム 打木 健司
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