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結婚式におけるビデオグラファーの仕事(大阪出張編)

結婚式におけるビデオグラファーの仕事

今回は出張で撮影させていただいた大阪のウェディング前日・当日について書きます。
結婚式にフリーのウェディングビデオグラファーを持ち込むメリットを感じて頂けるエピソードとしてご紹介させていただきます。
お問い合わせは知り合いの横浜のフォトグラファーさんからのご紹介。
2人は今東京にお住まいだけど、元々は大阪で出会って、結婚式場も大阪のラ・フェット ひらまつ。
ありがたいことに横浜からの出張費をエンドロール2名分ご負担いただき、会場近くのホテルに前泊して撮影しました。

【もくじ】
・前泊だからできた提案
・これからのビデオグラファーの在り方
・段取り・見た目・心のコンディション

前泊だからできた提案

事前のプロフィールムービーを撮影する前撮りのとき、お2人は「結婚式当日の日付が変わるタイミングで入籍する」ということを教えてくれました。
その時点で前日入り&会場から歩いて3分程度の場所に宿泊できることは決まっていたので、「その様子を撮影して撮って出しの映像の中に入れませんか?」という提案をしました。
もうなんか考えて話すというよりはその場で反射的に口から出てました笑
その場ですごく喜んでくれて、「入籍が楽しみになってきた!」とおっしゃってくれて、こちらも嬉しかったです。

ただ入籍について行くだけでも、もちろんエンドロールとしては面白いのですが、せっかくなのでもう1つ入籍に絡めた提案をしました。
それは「名字が変わる前の最後の手紙を新郎から新婦へ読みませんか?」ということでした。
元々、前撮りの内容を決める前にアンケートを取っていて、その中で新郎が新婦からしてもらったこと嬉しかったことに手紙を書いてくれたことというものがありました。
なので、「そのお返しをしてみませんか?」という提案をしました。
また前泊のホテルがラグジュアリーな場所ということもあり、そこで手紙を読む画もかなり良いはずという勝算がありました。

そんな提案をお2人にご快諾いただき、挙式前日の23時にお2人宿泊のホテルへ伺いました。

入籍直前の新郎の手紙

苗字の変わる直前に旧姓のお名前宛てに送る手紙。
その趣旨もしっかりご理解いただいた上で、真っすぐなお気持ちをそのまま手紙にしてくれた新郎の手紙は撮っていて感動しました。
ラグジュアリーホテルの高層階の夜景も素敵で最高のシーンとなりました。

そんなシーンと入籍シーンと、もちろん当日も絡めた撮って出しのエンディングは無事大好評で終わることが出来ました。
新婦と目指した「なんかスゴイ、こんなの見た事ない!」をゲストに見せたいというご希望を実現できたことが何より嬉しかったです。

結婚式のエンドロールの上映時

これからのビデオグラファーの在り方

当日の映像をお見せ出来ないのは残念ですが、今回のお2人とは理想的な関わり方が出来たんじゃないかと思っています。
実は前撮りでもお2人の出会った大阪に一緒に行ってくれました。
大阪で撮る理由としては、2人が同じ大学の出身、なおかつ大学時代は何の接点もなかったからです。
初めて2人で大学に行くというのは、普通に思い出の場所を巡るのとも違う、きっと楽しいだろうし、新しい発見もあるかもしれない。
2人にとって、ただの撮影以上の経験になるんじゃないかと思ったので提案しました。
そんな提案も受け入れてくれなければ、ただの思い付きで終わってしまいます。
そういう意味で提案の意味を理解してくれて、前向きに考えてくれる2人がいて初めて本当の「力」が発揮できる。
だから、今回の2人との関係性はとても理想的だったと思います。

ウェディングビデオグラファーの役割というのは、以前は「結婚式をどう撮るか?」だけで終わっていました。
これからは結婚式の準備から当日までのトータルをサポート・演出することで差別していくのかなと考えています。

ウチキフィルムは私服前撮りの撮影は「ただ素材を撮るという作業」ではなく、「人生における体験の提案」という所まで深めて行きたい。
今まではそれだけで満足している自分がいました。
これからは結婚式当日にも自分が存在し、介在してより良くする影響を与えたいと思うようになりました。

フリーランスになって色んな結婚式を、色んな会場で色んなスタッフと撮影して来ました。
その中で気づいたのは、実はビデオグラファーが一番「結婚式の当日が実際にどうだったか?」ということが仕事のクオリティに影響する仕事であるということです。
同じ記録するのでも写真と違って、一瞬の素晴らしい画が撮れても、それはあまり意味がない。
ちゃんとその瞬間に2人が状況にふさわしい感情が伴っていないと、映像を観た時に印象的なものにはならない。
映像は動きや声や音が残るから、当日の「空気」や「温度」までも映るもの。
結婚式全体がちゃんと素晴らしくないと、そこに映像の限界が生まれる。
だから僕のところに来てくれたカップルの結婚式には、なるべく自分で手を突っ込んでいこうと決めています。
人生は限られた時間、結婚式を撮影するという仕事は自分にとって生きている中の大切な表現。
素晴らしい2人がいて、結婚式の素敵な時間が生まれる可能性がある。
でもちょっとしたことで、せっかくの演出がうまくいかずに、感動が伝わらないなんてことを黙ってみているのは、自分にとってもマイナスでしかないなと思う

それは当日にがっつり我が物顔でその場でとって付けた演出をして、ヤラセのシーンを作って、こちらの理想の形にはめることではありません。(それは一番くだらない)
ビデオグラファーがするべきことは、リアルの質を上げ、生身の感情を高めることだと思います。

段取り・見た目・心のコンディション

ウェディングビデオグラファーとして、リアルの質を上げるには何をすべきか?
それは「段取り」を整えること、「見た目」を整えること、そしてストーリーを明確にすることで、「2人の心のコンディション」を整えること。
ちょっと抽象的なので、具体的な話を今回の大阪での結婚式の撮影の時の話に当てはめてみます。

ラフェットひらまつでのファミリーミート

当日についての打ち合わせで「ファミリーミート」の話をしていた時。
ファミリーミートとは、晴れ姿の2人と大切な家族が結婚式当日に初めて対面するイベント。
家族との時間ということでしたが、新婦の妹さんのお子さんとそのお世話をするためにパートナーの方までミートする「段取り」になっていました。
「見た目」的に、少し人が多い。
一目で見た時に何のシーンか分かりづらいし、全体を捉えようとどうしても引き気味の画になって、表情も分からなくなる。
さらにお子様がいることで、(もちろん可愛いけれど)全員のファミリーミートというイベントへの集中がちょっと散らかってしまう。
結果、「2人の心のコンディション」も「ご家族の心のコンディション」も出来事に伴ってこない。
心が伴わないと、どんなにイベントの趣旨が温かく素敵なものであっても「感動」にはならない。
ビデオグラファーにとって大事なのは、全てが整って、「ただ目の前のそのシーンを撮れば良いという状況」を作ること。

そんなわけで本当に失礼を承知の上で、ファミリーミートのシーンは出来るだけシンプルに、新郎の親御さん、新婦の親御さんと妹さんだけにしてみては?という提案をしました。
本来ならウェディングプランナーさんが提案するものかもしれません。
でも、一般的な会場のプランナーさんはここまで踏み込まないし、2人から出てきたものをそのまま実現してあげようという正義を元に動いていることも多い。
映像という、「客観」でしか表現できないビデオグラファーという職種だからこそ見える世界もあるし、それは2人にとっても有益なもの見方だし、味方にしてほしい。

結果的にこの時のファミリーミートはみんながイベントに集中していたし、感動的な(でもリラックスできてクスッとなるような)シーンになりました。
本当に「ただ撮るだけ」で良かった。
そういうことの積み重ねが僕自身の仕事のクオリティに繋がっていく。
一個一個のシーンをビデオグラファーの目線で見ることで、変えるべきところは変えた方がみんな幸せになれるんじゃないかなと考えてます。
※追記※
ファミリーミートについての記事を書きましたので、もしよかったら合わせてお読みください!
ファミリーミートで大切なポイント!(結婚式演出)

それにしても素敵なお2人、素敵な1日でした!
ラフェットひらまつでの赤い歓談でのロケーション撮影

そんなわけで繁忙期はまだまだ続きます。
忙しさに負けずに、出来る挑戦しつづけていきたい。

ウチキフィルム 打木 健司

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